『天元突破グレンラガン』 第1話『お前のドリルで天を突け!』 感想: 序破Q

2007年4月1日放送のTVアニメ『天元突破グレンラガン』第1話の感想

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世界観は近未来を舞台にした作品で有りがちな、何かの事情により地上の存在がひた隠しにされ、人々は地下に住まざるを得ないというもの。その地上に憧れを持つ異端者が現れ、物語は動き出す。

有りがちな世界観であるものの、地下に築かれた村を拡張するために、村民がこの作品の重要なキーワードでもある“ドリル”を使って日夜“穴”を掘り続けているという独特の設定がある。主人公であるシモンは、村の中でも掘り師として一目置かれた存在であるものの、仕事一筋で偏屈者と思われているため疎んでいる者もおり、暗い少年だ。しかし根暗というほどでもなく、彼の性格は、熱血漢である兄貴分・カミナとの対比で表れてくる。近年珍しい熱血スーパーロボット物だが、主人公が熱血漢ではないためストーリーを牽引する役割ではなく、その代わりに傍らに居るカミナがその役割を担っている。

ストーリー展開は多くの説明や理屈を省き、カミナの持つ勢いで強引に引っ張られているといった印象で、実にスーパーロボット物らしい。また、第1話での最大の見せ場は、主役メカの合体シーンから合体後に敵を倒すまでだと思っていたが、主役メカの一部である“顔”の活躍が描かれるのみだった。穴を掘っていく過程でシモンが偶然見つけたもので、操縦者とメカの関連性が明らかにならずとも、コクピットに座った瞬間に操縦方法が分かってしまい、自在に操れるというのはいかにもスーパーロボット物らしい。多少強引に進めてはいるものの単純な作りに徹しており、小難しい事柄をあえて排除して、深く考えずに観ることが出来る点では非常に分かり易い。ただ逆に取れば浅く厚みが無い、とも。これまで見たことのない、新しいロボットアニメーションと謳われているがそこまでのインパクトは受けなかった。

流れと勢いを重視したストーリー展開ではあるが、構想に長い時間を掛けているだけあって、丁寧な作りをしていると感じる。特に、第1話で最も多かったであろうカミナの台詞回しは、かなり神経を使って慎重に練っているような印象。熱血漢とは程遠いシモンを突き動かすほどの説得力を持つとは思えないが、その考え方や言い回しは面白い。

本編を長くするためかエンディングは短く、スタッフロールも速い。フォントサイズが小さいために観づらかった。サブタイトルは手描きされているが、“次回予告”の文字と次回のサブタイトルは普通のフォントが用いられている。サブタイトルの文字のこだわりは伺えるが、一貫性が欲しかった。

次回も多分観ると思う。

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